セッティングと挙動 のバックアップ(No.20)


RufRGT8GT3.jpg

Project CARSはレーシングシミュレーターなので、車のきめ細やかなセッティングが可能です。

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まず最初にやることはガソリンを減らすことです。
車によっては、初期状態で99リットルも積んでいることがあります。
無駄なガソリンを積んだままレースを戦うのは大きな重量ハンデです。
大体30リットルぐらいに設定するといいでしょう。予選の場合は15リットルでもかまいません。
もちろん少なければ少ないほど速く走れます。

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空気圧はタイヤ表面温度との兼ね合いになります。画面右下のマークが緑色の場合は調度良い温度です。
コースを1周してもタイヤ温度が上がらず、青色のままだった場合は空気圧を下げてください。
タイヤが加熱しすぎてマークが赤くなってしまう場合は空気圧を上げてください。

基本的に空気圧が低い方がグリップが良くなりギャップや縁石でも跳ねなくなりますが、
パワーを食われるので立ち上がり加速が鈍り最高速も落ちるので、
高速コースでは空気圧が高い方が良いタイムが出るでしょう。


RUF RGT-8 GT3セッティングの例
(ロール対策で低い車高でスタビ強く、跳ねないようにスプリング弱、やや後ろ下がりでリアトラクション重視、
トーイン大きめで直進性が良く、加速時のデフはかなり弱めで縁石でも全開にできる設定)

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サスとアライメントの調整は、基本的にアンダーステアやオーバーステアを
ニュートラル(もしくは弱アンダー)に近づける作業になります。

アンダーステアが強くてハンドルを切っても曲がりきれない場合は、以下の対処を行います。


*フロントの空気圧を下げる。
*車高調整で車を前下がりにする
*フロントのバネを弱くする。
*フロントのダンパーを弱くする。
*フロントのスタビライザーを弱くする。
*フロントのキャンバーを増やす
*フロントのダウンフォースを強くする(調整できる場合)


オーバーステアが強くてすぐにスピンしそうになる場合は、以下の対処を行います。


*リアの空気圧を下げる。
*車高調整で車を後ろ下がりにする
*リアのバネを弱くする。
*リアのダンパーを弱くする。
*リアのスタビライザーを弱くする。
*リアのキャンバーを増やす。
*リアのトーインを増やす。
*リアのダウンフォースを強くする(調整できる場合)


路面が荒れているサーキットや公道をレースカーで走る場合、サスを固めすぎるのは禁物です。
路面にしっかり追従する良く動くサスにセッティングすることで、
グリップが増し楽に速く走れる車にセットアップすることが出来ます。
反対に、サスの柔らかいロードカーで舗装の良いサーキットを走る場合は固めた方が走りやすいでしょう。

SWAY BARはスタビライザーのことです。
コーナーリング中に車が大きくロールすると、アウト側のタイヤだけに大きな負担がかかってしまいます。
スタビライザーを強めることによって車体のロールが抑えられ、
イン側のタイヤも仕事ができるので全体のグリップ力が強くなりますし、
シケインなどの切り換え時もボディの揺り返しを抑えることができます。
特に箱車(GTカーやツーリングカー)にとっては非常に重要なセッティングの一つです。
まず最強にしてみて、挙動に問題が出なかった場合は最強でOKです。

BUMP STOPは、サスペンションがフルボトムした時のストッパーのゴムのことです。
0にするとフルストローク動きますが、数値を上げるとサスのストローク量を規制し
ボトム付近のバネを固くするような効果があります。

また、ブレーキング時にオーバーステアになってしまう場合は、ブレーキバランスをフロントよりに、
アンダーステアになる場合はリアよりにしてください。


キャスターアングルを増やすことにより直進性が増え、
ハンドルが重くなり高速時にしっとりしたハンドリングになります。
ストレートが多いサーキットでは楽になるでしょう。
反対にキャスターアングルを減らすと、ハンドルが軽くなり回頭性が上がりますが直進性が下がります。

キャンバーアングルは加速・減速時と、コーナーリング時のグリップ力の割合が変わります。
キャンバーを多めにマイナスにすると、コーナーリングで大きな横Gがかかった時のグリップが増しますが、
前輪はブレーキング時に滑りやすくなり、後輪は加速時にホイールスピンしやすくなります。

つまり、長い時間横Gに耐えながら回るコーナーが沢山あるサーキットはネガティブキャンバーを多めにセットし、
いくつかのストレートを小さいコーナーで繋いだストップ・アンド・ゴーサーキットの場合は、
ネガティブキャンバーを少なくすると良いでしょう。


デファレンシャルギア(LSD)の説明です。

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Limited Slip Acceleration Lockは、
アクセルを開けた時のロックの強さです。
加速時にイン側にある駆動輪のホイールスピンを防げますが、強くし過ぎると加速時にリアが流れやすくなり、
縁石やダートに触れるだけでスピンします。
加速時イン側のホイールスピンが気にならない車の場合は最弱でOKです。
なるべく弱い方が不意のスピンが防げますし曲がりやすいため、
内側タイヤのホイールスピンのロスが多少あったとしても、
レースをミス無くコンスタントに走れるようになり成績も安定します。
極端な話、設定を0にすると片輪縁石に乗った状態でフルスロットルにしてもスピンしなくなります。

Limited Slip Deceleration Lockは、
アクセルを抜いた時のロックの強さです。減速時のリアの直進安定性に効果があり、
フルブレーキング時にリアがフラフラと落ち着かない車の場合は強くすると安定します。

Limited Slip Preloadは、常時かかっているロックの強さです。
リアの安定性が欲しい場合は強くすると良いでしょう。


ウイングなどでダウンフォースを調整できる車の場合は、
一部の高速コース以外は前後ともなるべく強くすることをおすすめします。
サーキットはストレートよりもコーナーの数の方がずっと多いため、
ダウンフォースは強ければ強いほど楽に速く走れます。


トーイン設定は車の直進性と初期回頭性に影響があります。
デフォルトでは回頭性を重視したトーアウトになっていることが多いですが、
ストレートで直進性不足で蛇行を感じた場合は、フロントを0.2~0.6度トーインにすると改善されます。

リアの落ち着きと安定が欲しい場合は、リアのトーインを1度前後付けると改善されます。

トーインやトーアウトを極端に付け過ぎると、ステアリングのニュートラル付近の不感帯が増え、
左右のタイヤが横滑りしながら直進するような状態になり、タイヤの負担と走行抵抗が増えてしまいます。


ドリフト用の設定
ゲーム設定でDriving Assists Allowedを Realにしてから、
車の設定でTraction Control Slipを最弱にすると出来るようになります。

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ドリフトがやりやすい車
McLaren F1
BMW M3 GT
FORD MK IV

そこそこドリフトが出来る車
アストンマーチン
BAC MONO
BMW M3 E30 GroupA
Gumpert Apollo