セッティングと挙動 のバックアップ(No.70)
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- 84 (2017-01-31 (火) 21:11:09)
- 85 (2017-02-01 (水) 11:01:47)
- 86 (2017-03-29 (水) 14:59:19)
- 87 (2017-05-22 (月) 20:36:39)
- 88 (2017-11-06 (月) 11:12:22)
Project CARSはレーシングシミュレーターなので、車に対して非常に細かなセッティングが可能であり、
その全てが現実と同じように車の挙動に影響します。
セットアップデータベース(海外のサイト)
http://projectcarssetups.eu/
まず最初にやることはガソリンを減らすことです。
車によっては、初期状態で100リットルも積んでいることがあります。
無駄なガソリンを積んだままレースを戦うのは大きな重量ハンデです。
大体30リットルぐらいに設定するといいでしょう。予選の場合は15リットルでもかまいません。
もちろん少なければ少ないほど速く走れます。
(例外的にクラシックフォーミュラなど車重が軽すぎてグリップしない場合、
多く積んだ方が速く走れる場合もあります。)
空気圧はタイヤ表面温度との兼ね合いになります。画面右下のマークが緑色の場合は調度良い温度です。
コースを1周してもタイヤ温度が上がらず、青色のままだった場合は空気圧を下げてください。
タイヤが加熱しすぎてマークが赤くなってしまう場合は空気圧を上げてください。
基本的に空気圧が低い方がグリップが良くなりギャップや縁石でも跳ねなくなりますが、
パワーを食われるので立ち上がり加速が鈍り最高速も落ちるので、
高速コースでは空気圧が高い方が良いタイムが出るかもしれません。
RUF RGT-8 GT3セッティングの例
(ロール対策で低い車高でスタビ強く、跳ねないようにスプリング弱、やや後ろ下がりでリアトラクション重視、
トーイン大きめで直進性が良く、加速時のデフはかなり弱めで縁石でも全開にできる設定)
サスとアライメントの調整は、基本的にアンダーステアやオーバーステアを
ニュートラル(もしくは弱アンダー)に近づける作業になります。
アンダーステアが強くてハンドルを切っても曲がりきれない場合は、以下の対処を行います。
*フロントの空気圧を下げる
*車高調整で車を前下がりにする
*フロントのスプリングを弱くする
*フロントのダンパーを弱くする
*フロントのダウンフォースを強くする
*LSD(デファレンシャルギア)の効きを弱める
オーバーステアが強くてすぐにスピンしそうになる場合は、以下の対処を行います。
*リアの空気圧を下げる
*車高調整で車を後ろ下がりにする
*リアのスプリングを弱くする
*リアのダンパーを弱くする
*リアのトーインを増やす
*リアのダウンフォースを強くする
*LSD(デファレンシャルギア)の効きを強める (ただしAcceleration Lock以外)
ブレーキング時にオーバーステアになってしまう場合は、ブレーキバランスをフロントよりに、
アンダーステアになる場合はリアよりにしてください。
Controlsのキー設定でBrake Biasにボタンを設定して、走行中に調節できるようにすることをオススメします。
路面が荒れているコースをレースカーで走る場合、サスを固めすぎるのは禁物です。
路面にしっかり追従する良く動くサスにセッティングすることで、
グリップが増し楽に速く走れる車にセットアップすることが出来ます。
反対に、サスの柔らかいロードカーで舗装の良いサーキットを走る場合は、
固めた方が車の反応が鋭くなるので走りやすいでしょう。
Traction Control Slip(トラクションコントロール)は車の前後方向のスリップを軽減できますが、
アクセルを抜いてもコーナーのインに付けなくなる弊害があります。
アクセルで積極的にコーナーリング中のラインをコントロールしたい場合は最弱に設定します。
SWAY BARはスタビライザーのことです。
コーナーリング中に車が大きくロールすると、アウト側のタイヤだけに大きな負担がかかってしまいます。
スタビライザーを強めることによって車体のロールが抑えられ、
イン側のタイヤも仕事ができるので全体のグリップ力が強くなりますし、
シケインなどの切り換え時もボディの揺り返しを抑えることができます。
特に箱車(GTカーやツーリングカー)にとっては非常に重要なセッティングの一つです。
まず最強にしてみて、挙動に問題が出なかった場合は最強でOKです。
コーナーの立ち上がりで巻き込むようにハンドルが取られる場合は、
リアのスタビライザーを弱めると解消されます。
BUMP STOPは、サスペンションがフルボトムした時のストッパーのゴムのことです。
0にするとフルストローク動きます。数値を上げるとサスのストローク量を規制し
ボトム付近のバネを固くするような効果があります。
キャスターアングルを増やすことにより直進性が増え、
ハンドルが重くなり高速時にしっとりしたハンドリングになります。
ストレートが多いサーキットでは楽になるでしょう。
反対にキャスターアングルを減らすと、ハンドルが軽くなり回頭性が上がりますが直進性が下がります。
これはハンドルフィーリングだけに影響し、タイヤのグリップ力が変わることはありません。
キャンバーアングルはタイヤのグリップ力に非常に大きな影響があり、
加減速時とコーナーリング時のグリップ力の割合が変わります。
キャンバー0の場合はブレーキングや加速時のグリップが最強ですが、
大きな横Gがかかるコーナーリング中のグリップが減ります。
反対に、マイナス(ネガティブ)キャンバーを付けるとコーナーリング時のグリップが増しますが、
ブレーキングや加速時のグリップが減ります。
つまり、長い時間横Gに耐えながら回るコーナーが沢山あるサーキットはネガティブキャンバーを大きめにセットし、
いくつかのストレートを小さいコーナーで繋いだストップ・アンド・ゴーサーキットの場合は、
ネガティブキャンバーを小さくセットすると良いでしょう。
ただし、プロジェクトカーズのデフォルトセッティングのキャンバーは大きすぎる車が多いので、
ほとんどの車は減らす方向にセッティングすることになると思います。
(-0.5から-0.2のキャンバーでグリップ力最大になる車が多いようです)
ネガティブキャンバーを付け過ぎると縦横どちらのグリップも減り、
その抵抗のため最高速も落ちますので注意してください。
ちなみに、軽量車の場合はタイヤの負担(歪み)が小さいため、ネガティブキャンバーは小さめにセットします。
タイヤのグリップ力が小さい昔の車も、ネガティブキャンバーは小さい方が良いです。
デファレンシャルギア(LSD)の説明です。
Limited Slip Acceleration Lockは、
アクセルを開けた時のロックの強さです。出来るだけ弱い方にセッティングします。
加速時にイン側にある駆動輪のホイールスピンを防げますが、強くし過ぎると加速時にリアが流れやすくなり、
縁石やダートに触れるだけでスピンしますので、必要以上に強くするメリットはありません。
加速時イン側のホイールスピンが気にならない車の場合は最弱でOKです。
なるべく弱い方が不意のスピンが防げますし曲がりやすいため、
内側タイヤのホイールスピンのロスが多少あったとしても、
レースをミス無くコンスタントに走れるようになり成績も安定します。
極端な話、設定を0にすると片輪縁石に乗った状態でフルスロットルにしてもスピンしなくなります。
なおFF車の場合は、強くしてもスピンなどの問題が起きないので思い切り強めることが出来ます。
Limited Slip Deceleration Lockは、
アクセルを抜いた時のロックの強さです。減速時のリアの直進安定性に効果があり、
フルブレーキング時にリアがフラフラと落ち着かない車の場合は、強くすると直進性が増え安定します。
反対に減速時にアンダーが出て曲がりにくい車の場合は、弱くすると減速時に曲がりやすくなります。
Limited Slip Preloadは、常時かかっているロックの強さです。
主にアクセルがパーシャルでコーナーリング中の旋回性と安定性に影響があります。
強めると車の直進安定性が強くなり、弱めると旋回性が良くなります。
Radiator(ラジエター)を塞ぐと空気抵抗が減るため加速や最高速に有利ですが、
あまり塞ぎすぎるとオーバーヒートを起こしエンジンがダメージを受けます。
ダウンフォースを調整できる車の場合は、
一部の高速コース以外はなるべく前後とも強くすることをおすすめします。
サーキットはストレートよりもコーナーの数の方がずっと多いため、
ダウンフォースは強ければ強いほど楽に速く走れます。
コーナーの立ち上がりで早いポイントからアクセルを全開に出来るため、
トップスピードが劣ると言うネガの割合はそれほど大きくありません。
ダウンフォースが後ろのウイングだけしか調整できない車は
ダウンフォースを強めるとアンダーステアになってしまいますが、
同時に車高を前下りにセットすることで、
前後タイヤをバランス良く路面に押し付けることが出来ます。
トーイン設定は車の直進性と初期回頭性に影響があります。
デフォルトでは回頭性を重視したトーアウトになっていることが多いですが、
ストレートでフロントに蛇行を感じた場合は0.2~0.6度トーインにすると改善されます。
走行中リアの落ち着きと安定が欲しい場合は、リアのトーインを1度前後付けると改善されます。
トーインやトーアウトを付け過ぎると、左右のタイヤが横滑りしながら直進するような状態になり
タイヤの負担と走行抵抗が増え、加速が鈍り最高速も少し落ちます。
前輪にトーインやトーアウトを付け過ぎた場合は、不感帯が増えてハンドルの効きが悪くなります。
ステアリングレシオ(ハンドルのギヤ比)は、
コーナーを曲がる時に90度ぐらいになるように調整すると運転しやすいでしょう。
実車の動画がある場合は、それに合わせるとよりリアルです。
https://www.youtube.com/results?search_query=Project+CARS+REAL
フォースフィードバックの設定
Fx Scale: タイヤの前後方向のフォース。加速やブレーキング時の調整。
Fy Scale: タイヤの横方向のフォース。コーナリング時の慣性に対する調整。
Fz Scale: タイヤの垂直のフォース。道路のギャップを通過した時などの振動の調整。
Mz Scale: タイヤの向きに関係するフォース。ハンドルを直進に戻そうとする力や、滑った時に軽くなる等の調整。
フォースフィードバックのページには、ハンドルのフィーリングをよりリアルにするための設定例があります。
ドリフト用の設定
ゲーム設定でDriving Assists Allowedを Realにしてから、
車の設定でTraction Control Slipを最弱にすると出来るようになります。
ドリフトがやりやすい車
McLaren F1
BMW M3 GT
FORD MK IV
そこそこドリフトが出来る車
アストンマーチン
BAC MONO
BMW M3 E30 GroupA
Gumpert Apollo
セッティングの例
(バージョンアップで車の挙動が多少変わりますので参考程度にしてください。)
Ford MkIV (デフォルトはキャンバーが付きすぎてまったくグリップしない。アンダーを消すため車高は前下り。
デフはLimited Slip Deceleration Lockだけが50で、他は最弱)
Caterham SuperLight R500 (超軽量車なのでサスはなるべく柔らかく、キャンバーは少なめでやや後ろ下がり。
デフはLimited Slip Acceleration Lockは0で他は最強にする)
BMW Z4 GT3 (安定性の良い車なので、オーバーステアセッティングで旋回性を上げることが出来る。キャンバー最適化。
デフはLimited Slip Acceleration Lockが20で他は最弱にする)
Pagani Zonda R (強アンダー車なので前下りにしてサスを弱めて接地感を出す。キャンバー最適化。
デフはLimited Slip Acceleration Lockが10で他は最弱にする)
Lancer Evo X (重心が高くサスが柔らかめでロールが大きいので、スプリングとスタビは出来るだけ硬くする。
ブレーキング時にリアがスライドしすぎないようリアのトーインは大きめ。キャンバーの最適化)
GINETTA G55 GT3 (キャンバーが付きすぎていてグリップしないので修正。サスはかなり弱めで後ろ下がり。
デフはLimited Slip Deceleration Lockだけが100で、他は0)
RUF・CTR イエローバード Old Vs New Car Pack (リアをできるだけ柔らかく、リア安定のためリアトーイン大きく。
デフはLimited Slip Acceleration Lockは0で他は最強にする)